[北京/ワシントン 27日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が27日、軍事境界線にある板門店で会談したことについて、トランプ米大統領のほか、中国や日本、ロシアから歓迎の声が上がった。
南北首脳は「朝鮮半島の完全な非核化」を共通目標として取り組んでいくことを確認する共同宣言に署名。朝鮮戦争の終結と朝鮮半島の「恒久的」かつ「確かな」平和の確立に向けた合意に向け、年内に米国や中国とともに取り組む意向を表明した。
これについてトランプ大統領は早朝、「時間が経たないと分からないが、良いことが起きている!」とツイート。「朝鮮戦争は終結する!米国、並びに偉大なる米国民は朝鮮半島で今起きていることを大いに誇りに思うべきだ!」とした。
トランプ大統領はまた、中国の習近平国家主席の貢献も称え、「習主席の尽力がなければ、道のりはもっと長く厳しかった!」とツイートした。
中国外務省は「すべての関係国が対話に向けた機運を維持し、朝鮮半島の非核化、および朝鮮半島の政治的な安定プロセスの促進に向け、共に取り組んでいくことを望んでいる」との声明を発表。「中国は今後も積極的な役割を果たしていく」とした。
ロシア大統領府は、プーチン大統領が長らく南北首脳会談の実施を呼び掛けてきたとし、会談が実現したことは非常に前向きな動きだったとの見解を表明。ペスコフ大統領報道官は、北朝鮮の金委員長とプーチン大統領との間の会談の可能性について問われると、ロシア政府は朝鮮半島の緊張緩和につながるいかなる対応も歓迎すると述べた。
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