中国通信大手・中興通訊(ZTE)の公式オンラインショップで、同社商品の販売が中止となっていることが分かった。日本時間7日16時50分現在、同ショップは「サイト更新中」となっている。原因は不明だ。
6日から、ZTE製スマートフォンの購入が不能となった。商品をクリックすると、「販売中止」との知らせが現れた。
米政府は4月中旬、ZTEが対イラン禁輸措置を破ったとして、米企業に対してZTEへの部品販売を7年間禁止するようにと命じた。
ロイター通信(3日付)によると、米国防省は4月25日まで、世界各地にある米軍基地に対して、中国の華為技術(ファーウェイ)とZTEが製造した通信設備と周辺機器の使用中止を指示した。
米企業は、ZTEにスマートフォンの製造に必要不可欠な半導体を供給してきた。また、ZTE製スマートフォンは、グーグル社の基本ソフト(OS)、アンドロイドを採用している。中国国内メディアによると、米国の制裁で、ZTEの工場で多くの生産ラインが操業停止となった。また、従業員の間でレイオフへの懸念が広がっているという。
米政府によるZTEへの制裁影響は日本にも及んでいる。NTTドコモは4月27日、ZTE製スマートフォン端末に関して、「新たな調達を中止している」との対応を示した。
また台湾経済部も先月末に、ZTEなど2社を、戦略的先進技術製品の輸出規制対象だと決定した。
(翻訳編集・張哲)
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