米大統領、雇用の中国流出は断固阻止 米中通商協議続く

2018/05/19 更新: 2018/05/19

[ワシントン/北京 18日 ロイター] – トランプ米大統領は18日、貿易摩擦回避に向け米中通商協議が行われる中、米国は中国への雇用と資金の流出を断固として阻止すると述べた。

トランプ大統領はホワイトハウスで、中国やその他の国から「良好な通商を巡る合意」を取り付けられるよう断固として交渉すると表明。「悪質な通商合意の多くを変えようとしている。こうした合意により米国の雇用と資金は奪われており、米国では資金も、税収も、雇用も枯渇する。これは良い組み合わせではない」と述べた。

前日から2日間の日程で始まった米中通商協議の中国側交渉団を率いる劉鶴副首相と米国のムニューシン財務長官は会談を行ったが、内容は非公開で、双方からの発表事項はほとんどない。

米中通商協議を巡っては、中国外務省の陸慷報道官がこの日の定例記者会見で、中国が対米貿易黒字を2000億ドル削減すると提案したとの報道は正しくないと発言。米国との通商協議は「建設的」であるとしながらも、「うわさは正しくないと確実に言うことができる」と述べた。

これについて米政府当局者は、中国側の提案は対米貿易黒字の2000億ドル削減に向けた取り組みを確約するものと解釈されたとし、提案には具体的な事案などは含まれていなかったと述べている。

Reuters
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