[シンガポール 4日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は4日、インド太平洋地域の安全保障強化に向けた協力を推進するため、3億ドル近くを拠出すると発表した。
シンガポールで開催されている東南アジア諸国連合(ASEAN)外相と各国高官との会議の合間に記者団に明らかにした。
海上警備能力の向上、人道支援や平和維持活動の推進、「国境を越えた脅威」への対策などで協力する。
これに先立ち米国は、インド太平洋地域のテクノロジーやエネルギー、インフラ分野への投資として1億1300万ドル相当を拠出すると発表していた。
こうした支援の背景には、広域経済圏構想「一帯一路」でインド太平洋地域への影響力を拡大する中国への警戒感がある。
一方、中国の王毅外相は記者団に対して、地域の発展と安全保障向上に向けた米国との協力に前向きだとした上で、米国は大規模な軍事力を南シナ海に展開し、中国を含む地域の各国に圧力をかけていると批判した。
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