[ワシントン 24日 ロイター] – 米連邦航空局(FAA)は24日、保管されている米ボーイング<BA.N>製の旅客機2000機に対し、緊急の耐空性改善命令を出した。エンジン故障につながりかねない腐食が起きる可能性があるという。
対象は7日間以上連続して運航していない737NG(ネクスト・ジェネレーション)と737クラシック。保管庫から出した旅客機にエアチェックバルブの腐食が見つかったことを受けたもので、腐食が見つかれば運航前にバルブの交換が必要になるという。
ボーイングは同日、整備士などに旅客機を点検するよう通知したと発表。「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下での需要低迷により、保管されたり、運航頻度が減少した旅客機のバルブは腐食しやすい可能性がある」とした。
また問題が見つかった場合には、検査や交換に関する情報を航空会社に提供するとした。
アメリカン航空<AAL.O>とサウスウエスト航空<LUV.N>は改善命令で指摘されている問題はないとした。ユナイテッド航空<UAL.O>は命令を順守するとし、運航への影響は予想していないと述べた。
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