[バクー/エレバン/モスクワ 9日 ロイター] – ロシアがアゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフを巡る停戦協議の仲介に乗り出す中、アゼルバイジャンとアルメニア系勢力の交戦は9日も続いた。
ロシア通信(RIA)がロシア外務省の話として伝えたところによると、アゼルバイジャンとアルメニアは共に協議提案を受け入れた。ロシア政府は両国の外相を9日にモスクワに招いて協議を開催することを提案していた。
ロシア外務省のザハロワ報道官は「積極的に準備を進めている」と述べた。
アゼルバイジャンとアルメニアの両外相が会談すれば、9月27日に戦闘が始まって以来、両国の直接の接触が判明するのは初めてとなる。
ただ、アゼルバイジャンのアリエフ大統領はこの日、協議の前にアルメニアに譲歩しない姿勢を強調。テレビ演説で、問題の軍事的解決法があることを証明したと述べた。
ナゴルノカラバフやその周辺での戦闘による死者は400人を超えている。ナゴルノカラバフは国際法の下ではアゼルバイジャンに属するものの、アルメニア系住民が統治している。
アゼルバイジャン国防省によると、ナゴルノカラバフで双方を隔てる接触ラインに沿って夜間にアルメニア系勢力と激しい戦闘があった。戦闘の詳細については今のところ明らかにされていない。
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