[ハノイ 24日 ロイター] – 東南アジア歴訪中のハリス米副大統領が24日、ベトナムの首都ハノイに到着した。ハノイでハバナ症候群との関連が疑われる「原因不明の健康事案」が確認され、シンガポールの出発が3時間遅れていた。
米ホワイトハウスのサキ報道官によると、ハバナ症候群の症例がハリス氏の出発前にベトナムで報告されたが、確認されていないという。ハリス氏の出発前に安全性の確認が行われたという。
現地の米国大使館によると、副大統領府はハノイでの最近の「原因不明の健康事案(Anomalous health incident)」の報告について説明を受けた。
米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は7月、これまでに約200人の米当局者やその親族がハバナ症候群で体調を崩し、その中に約100人のCIA職員とその家族が含まれると述べた。
ハバナ症候群はめまい、耳鳴り、頭痛、記憶障害などの症状を伴い、2016年にキューバの米大使館で初めて報告された。
ハリス氏のベトナム到着が遅れる中、ベトナムのファム・ミン・チン首相は中国の駐ベトナム大使と会談。チン首相は大使に対し、ベトナムは特定の国と協調して他国に対抗することはないと述べた。同会談の予定は事前に公表されていなかった。
ハリス副大統領はシンガポールで行ったスピーチで、中国が南シナ海で「威圧」と「脅迫」を続けていると批判していた。
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