[台北 30日 ロイター] – 台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏は、独バイオ医薬ベンチャーのビオンテックに新型コロナウイルスワクチン3000万回分を台湾向けに確保しておくよう要請したところ、「非常に良い」返答を得られたと明らかにした。
ビオンテックが米ファイザーと共同開発したワクチンを巡っては、調達を目指しているが中国政府が妨害していると台湾は主張。中国政府はこれを否定している。
台湾当局は郭氏、鴻海および台湾積体電路製造(TSMC)に対し、台湾当局の代理としてワクチンについて交渉することを容認。先月には1000万回分3億5000万ドルの契約を締結し、これは台湾当局に寄贈される見通し。
郭氏は29日遅く、フェイスブックへの投稿で、年内に800万─900万回分が到着すると「約束された」とし、初回分は9月に届くと説明。また、来年の台湾向けとして3000万回分を確保できるかどうかビオンテックに尋ねたところ、「非常に良い返答を得られた」という。
ビオンテックはコメントを避けた。
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