[ソウル 31日 ロイター] – 韓国政府は31日、文在寅大統領の任期中最後となる来年の年間予算案を発表した。歳出規模は過去最大の604兆4000億ウォン(5184億ドル)と、新型コロナウイルス流行に伴う2度の緊急補正予算案を含めない今年の予算比で8.3%増となる。
これにより、韓国債務の対国内総生産(GDP)比は過去最高の50.2%となる見通し。
企画財政省によると、2025年までにこの比率は58.8%に達する見込み。
昨年初め以来の新型コロナ対策を背景に、債務の対GDP比は文氏が大統領に就任した2017年の約40%から拡大している。
歳出の内訳を見ると、約3分の1に当たる216兆7000億ウォンは福祉と雇用に充てられる。急速な高齢化により、社会的費用が増大している。
環境関連分野には11兆9000億ウォン。韓国は2050年までのカーボンニュートラル(炭素中立)目標を掲げている。国防には55兆2000億ウォンを振り向けた。
企画財政省は2022年に167兆4000億ウォンの債券を発行すると表明。差し引きの国債発行残高の伸び幅は94兆9000億ウォンと見込まれている。
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