[モスクワ 17日 ロイター] – 米アルファベット傘下のグーグルと米アップルは、ロシアの反体制派ナワリヌイ氏陣営のアプリを削除した。陣営が17日に明らかにした。
ロシア政府は今月、アプリ削除を両社に要求。拒否すれば、17─19日の下院選への干渉と見なすと警告していた。
当局は選挙に先立ち反体制派への締め付けを強め、ナワリヌイ氏は現在収監中。下院選では、プーチン政権を支える与党「統一ロシア」が支持率低迷にもかかわらず勝利するとみられている。
ナワリヌイ氏の陣営は、このアプリを使って活動を組織し、与党に打撃を与える計画だった。
ロイターはアップルとグーグルにコメントを求めたが、両社から今のところ返答はない。
ロシア大統領府のぺスコフ報道官は「このアプリはロシアでは違法だ」とし、グーグルとアップルは当局の通達を受け、法律に基づいて削除したようだと述べた。
ナワリヌイ陣営のアプリは統一ロシアの候補に勝てる可能性が高い候補者を示す仕組み。
ぺスコフ氏は「これは完全に扇動的な試みであり、実際に有権者に有害だ」と主張した。
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