静岡県熱海市で7月に発生した土石流では26人が死亡し、131軒の家屋が被災した。痛ましい災害の発生から100日経つ10月10日、熱海市は伊豆山地区で追悼式を開いた。この災害ではいまもなお1人が行方不明となっている。
追悼式について、熱海市は「伊豆山で発生した土石流災害による犠牲者を追悼するとともに、未だ行方不明となっている方の一日も早い発見と伊豆山地区の復興・安寧を願う」ために執り行ったと発表した。新型コロナウイルス感染症予防のために、参加者は遺族に限定している。
会場の外には献花台が設けられ、犠牲者を悼む人々が花をたむけ手を合わせた。今もなお、災害復旧工事中のため、熱海駅から伊豆山地域までの一部の区間は通行止めとなっている。
土石流は伊豆山に積まれた盛り土に一因があるとして、人災の可能性が指摘されている。9月28日、被災者や遺族ら70人は土石流の起点の土地の現・前所有者および会社を相手取り、計32億円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁沼津支部に起こした。被害者の会は8月にも、現・前所有者を業務上過失致死などの疑いで熱海警察署に刑事告訴している。
(佐渡道世)
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