[東京 14日 ロイター] – 原油先物価格は14日のアジア時間の取引で上昇している。冬に向け天然ガス価格が上昇する中、暖房需要を満たすために石油への切り替えが進むとの見方が広がっている。
0107GMT(日本時間午前10時7分)時点でブレント先物価格は0.28ドル(0.3%)高の1バレル=83.46ドル。
米WTI先物は0.22ドル(0.3%)高の1バレル=80.66ドル。
米エネルギー情報局(EIA)の月報を受けて、需給逼迫懸念が高まったことも相場を支援している。
EIAは13日に発表した月報で、2021年の米原油生産を前年比日量26万バレル減の同1102万バレルに下方改定した。前月予想は20万バレル減だった。22年については、1173万バレルに回復すると予想した。
米石油協会(API)は13日、10月8日終了週の米原油在庫が520万バレル増加したと明らかにした。市場関係者が明らかにした。
一方、ガソリン在庫は460万バレル、留出油在庫は270万バレル、それぞれ減少したという。
石油輸出国機構(OPEC)は13日に発表した月報で、2021年の世界の石油需要の伸び見通しを日量582万バレルと従来の同596万バレルから下方修正した。ただ、天然ガス価格の高騰が石油製品の需要を押し上げる可能性があるとした。
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