中国江西省上饒市鉛山県では10月30日、新規感染者1人が確認されたため、県内のすべての信号が赤に切り替えられた。同日9時以降、通行車両は「信号無視」で罰せられるという。
同ニュースは物議を醸し、瞬く間にSNSウェイボー(微博)でトレンドに載った。
同県交通当局は「強制しないと、多くの人が車で外出するからだ」と主張している。
同県では感染者が確認された後、すでにロックダウンなどの封鎖措置を行った。全市民を対象にPCR検査も実施され、感染者を強制的に隔離した。
地元レストランのオーナーが中国メディアに語ったところによると、「今では店も閉まっており、車で出かけることもできない。市民は基本的にはPCR検査のために出かけるか、家にいるかのどちらだ」という。
今では多くの国々がウイルスとの共存を図っているなか、中国では依然として「感染ゼロ」という極端な封鎖的な感染予防措置をとっている。
雲南省瑞麗市ではすでに5回もロックダウンを経験している。7月から始まった最後のロックダウンは未だに解除されていない。そのため、収入がなく、生活苦に悩む市民は少なくない。飛び降り自殺を図った人もいるという。
地元市民はSNSでの書き込みで、「瑞麗は人間地獄と化した」と窮地を訴えた。
(翻訳編集・李凌)
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