農林水産省は8日と9日、英家畜衛生当局から同国サフォーク州、アントリム州、ティロン州など複数の州の家きん飼養施設で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1亜型)の発生が確認されたとの情報提供を受けて、通報のあった州からの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を講じた。
同省は、輸入停止は日本国内で飼育される生きた家きんがウイルス感染することを防止するためとしている。
農産省によると、今回確認された高病原性鳥インフルエンザは、国際連合食糧農業機関(FAO)などの国際機関が「 国境を越えてまん延し、発生国の経済、貿易及び食料の安全保障に関わる重要性を持ち、その防疫には多国間の協力が必要となる疾病」と定義する「越境性動物疾病」の代表例だという。
日本養鶏協会によると、高病原性の鳥インフルエンザは今年11月の秋田県における発生以降、現時点まで国内で9例の発生が確認された。
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