兵庫県姫路市は17日、市内の採卵鶏農場で高病原性の鳥インフルエンザ(H5型)が確認されたと発表した。鳥インフルエンザの確認は国内で今季4例目、同県では初めてとなる。
県によると、姫路家畜保健衛生所は16日、同農場から死亡羽数が増加しているとの通報を受けて、簡易検査したところ同疾患が確認されたという。
姫路市は同日から、防疫指針に基づき、農場が飼養するすべての採卵鶏15万5000羽の処分を始めた。さらに、発生農場を中心とする3キロメートル圏内を移動制限区域、半径3〜10キロ圏内を搬出制限区域と定めた。周辺に消毒ポイントも設けた。
市は野鳥を発見した場合、素手で触れないよう注意し、外傷のない死んだ野鳥を見つけた場合は北部農林事務所鳥獣対策室へ連絡するよう呼びかけている。
また、農林水産省などによれば、ヒトは鶏肉や鶏卵等を食べることで鳥インフルウイルスに感染する可能性はないとしている。消費者庁は「根拠のない噂などにより混乱することなく、正確な情報に基づいて冷静に対応していただきますようお願いします」と呼びかけている。
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