[ワシントン 20日 ロイター] – サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は今週、イスラエルを訪問し、ベネット首相とイラン核プログラムに関する協議を行う。米政権当局者が20日、匿名を条件に明らかにした。
2015年のイラン核合意再建に向けたウィーンでの協議が遅々として進まない中での訪問となる。
この当局者によると、米国とイスラエルはイランを巡る協議の状況や時間的猶予について意見交換を行う。協議は時間があまり残されていないことを改めて強調する機会になるという。
米政府高官は先週、イランの「ブレークアウトタイム」(核兵器1個分の核燃料の製造にかかる期間)がかなり短くなり、警戒すべき水準に達しているとの認識を示した。イランは核兵器開発を否定している。
当局者は、米国とイスラエルはイランの核兵器開発を容認してはならないとの見解で完全に一致していると述べた。
当局者によると、サリバン氏は協議でイスラエルの安全保障への米国のコミットメントを再確認する。
また、国家安全保障会議(NSC)の中東政策調整官であるブレット・マクガーク氏ら他の高官とともに、ヨルダン川西岸のラマラでパレスチナ自治政府のアッバス議長とも会談し、米・パレスチナの関係強化やパレスチナ・イスラエルの平和と安全の推進について協議するという。
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