[ワシントン 19日 ロイター] – バイデン米大統領は19日、中国製品への追加関税の撤廃を確約できる状況にはまだないとの認識を示した。中国側が対米輸入拡大の約束を守っていないことを理由に挙げた。
バイデン氏は記者会見で「中国が合意を履行している、あるいは履行状況が改善していると確認した上で対中関税を一部撤廃できることが望ましいが、われわれはまだその段階に達していない」と説明した。
中国は、トランプ前政権時代に両国が署名した第1段階の通商合意の下で、米国からの製品・サービスの輸入を2020年と21年に2000億ドル拡大することを約束したが、達成できていない。
ピーターソン国際経済研究所がまとめたデータによると、21年11月までに目標の約60%にしか達していない。
バイデン氏は、一部の経済団体が対中関税の引き下げを開始するよう求めていることは承知していると述べ、タイ米通商代表部(USTR)代表がこの問題に取り組んでいると明らかにした。ただ、中国が対米輸入を増やしていないため、この問題で前進するのは時期尚早だと語った。
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