[ワシントン 25日 ロイター] – 米エネルギー省は25日、戦略石油備蓄(SPR)から7社に1340万バレルを貸し出すと発表した。バイデン米政権の原油相場抑制に向けた取り組みの一環。
バイデン政権は昨年11月にSPRから最大5000万バレルを放出する方針を発表。原油価格が7年ぶりの水準に高騰したのを受けた措置で、既に1800万バレルの売却を含め約4000万バレルが放出された。
今回発表された7社は英蘭系シェル傘下のシェル・トレーディングUS(貸出量420万バレル)、トラフィギュラ・トレーディング(同300万バレル)、フィリップス66(230万バレル)など。
貸し出しを受けた原油は、利息分の原油を付けて期日までに返却する必要がある。
原油の国際相場は11月の備蓄放出の発表後に、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による需要下押し懸念でおおむね下落したが、このところ、ウクライナ情勢を巡るロシアと西側諸国との緊迫を背景とする供給不安で上昇しており、7年ぶりの高値を再び付けた。
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