[東京 11日 ロイター] – 岸田文雄首相は11日、韓国の次期大統領に選出された尹錫悦(ユン・ソギョル)氏と電話会談し、核・ミサイル問題や拉致問題など北朝鮮への対応について、緊密に連携していくことで一致したと明らかにした。首相官邸で記者団に語った。
岸田首相は会談で、国際社会が大きな変化に直面する中で健全な日韓関係は不可欠であること、日米韓の連携が重要であることなどを伝えた。その上で、日韓関係改善のために協力していきたい旨も伝えたという。
尹氏からも、日韓関係を重視しており、関係改善に向けてともに協力をしていきたいとの発言があったとした。
会談で徴用工や慰安婦問題などの話題が出たかとの質問に対しては、岸田首相は外交上のやりとりだとしてコメントを控えた。
防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったことが分かったと発表した。
岸田首相は、これらの北朝鮮の行動は地域、国際社会の平和と安全を脅かすものであり、「断じて容認できない」と強調。今後の対応について「外交面や制裁の観点も含め米国や韓国と連携しつつ検討していきたい」と語った。
(杉山健太郎)
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