中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大防止を理由に米国への不法移民を即時送還する法的措置「タイトル42」が来月廃止される。これに抗議して、メキシコと国境を接するテキサス州のアボット知事は、入国手続きを終えた越境者をバスで首都ワシントンに送るという奇策を講じた。
アボット氏は6日、同計画を発表した。タイトル42の廃止で毎月数十万人が国境地域に押し寄せると推計され、薬物問題などの犯罪増加を懸念する同氏は、声明のなかで「政府が国境の危機に目をつぶり続けるなか、テキサス州は市民の安全を守る」義務があると述べた。
こうしたなか、移民を乗せた最初のバスが13日、ワシントンに到着した。キューバやベネズエラ、コロンビアからの移民が大半と占めていたという。慈善団体カトリックチャリティーズも支援のため待ち受けていた。
バスに同乗していたベネズエラ人のルイス・アルベルトさんは、大紀元の姉妹メディア・新唐人テレビの取材に対して「ワシントン行きのバスがあり、旅を助けてくれる人がいると聞いた」とその理由を語っていた。
移民に寛容な政策を打ち出したバイデン政権の発足以降、米南部国境には不法移民が連日押し寄せた。税関・国境警備局(CBP)によると、2021年度の不法移民の拘束者数は170万人超と過去最多を記録している。
FOXニュースによると、移民を乗せた2台目のバスが14日早朝にワシントンに到着したという。
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