中国共産党による法輪功迫害から23年が経とうとしている。クリス・スミス上院議員は、迫害は同党が「自由」を全体主義支配への脅威と見なしていることの表れだと指摘した。いっぽうで抑圧に直面しても信念を貫く「学習者の勇気と決意に敬意を表する」と述べた。
スミス氏は法輪功学習者の「4.25陳情」に際して、大紀元の姉妹メディア「新唐人」に声明を発表した。「1999年4月25日、平和的な法輪功学習者の陳情に対する中国共産党の残忍な反応は、当時も今も、民主的自由が中国政府にとって脅威と見做されていることを示している。現在に至っても共産党政権は毎日、中国で法輪功学習者を弾圧するため、あらゆる手段を講じている」と非難した。
1999年4月25日、約1万人の法輪功学習者が北京の政治中枢・中南海に陳情のために集まった。不当に逮捕・拘束された45人の法輪功学習者の解放と信仰の自由を求めていた。当局は後に、「法輪功学習者が中南海を包囲した」と決めつけ、同年7月20日、法輪功弾圧を開始した。
「今日、法輪功学習者は基本的人権と信教、言論、集会の自由を重んじているという理由だけで、逮捕、投獄、拷問されている」とスミス氏は中国共産党の非人道的な行為に言及した。その上で、中国共産党主導の臓器摘出の犠牲者となり「最も残酷な死に追いやられている」と述べた。
2019年にイギリスで開催された独立民衆法廷「中国民衆法廷」は、中国共産党の一党支配に置かれている中国本土では、長年にわたり移植手術を目的とした「強制的な臓器摘出が、相当な規模で行われている」と結論を下した。主な犠牲者は法輪功学習者だとし、現在もこの蛮行は続いていると警鐘を鳴らした。
スミス氏は昨年、臓器収奪に関わる外国政府高官や組織を制裁対象とする法案を発表しており、法案可決の必要性を訴えた。「議会は今すぐ、人身売買と臓器狩りに対抗する法案を可決する必要がある。このような非人道的な残虐行為に関与したり、容認したりする国に罰則を与えるべきだ」と力説した。
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