カトリック教会の幹部を含む4人がこのほど香港警察に拘束された問題で、ホワイトハウスと米国務省は当局を非難し、バチカンは「大きな懸念」を表明した。
香港警察当局は11日ごろ、90歳のカトリック香港教区元司教の陳日君・枢機卿や歌手の何韻詩(デニス・ホー)氏、弁護士の吳靄儀(ウ・イーイー)氏、元嶺南大学准教授の許宝強(ホイ・ポクン)氏の4人を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕した。
カリーヌ・ジャンピエール米大統領副報道官と国務省のネッド・プライス報道官は同日、香港政府に対し「不当に拘束され起訴された」これらの活動家を直ちに解放するよう求めた。
バチカンのマッテオ・ブルーニ報道官は、ローマ教皇庁(バチカン)は枢機卿の逮捕に懸念を抱いており、今後の動向を注意深く見守ると述べた。
4人は2019年の大規模抗議活動で逮捕された若者らを支援する基金の運営に携わっており、「外国勢力と結託して国の安全に危害を与えた罪」に当たるとされた。同人道支援基金は昨年8月、当局の圧力により閉鎖した。
香港政府によると、3月末までに国安法違反容疑で175人が逮捕され、112人は起訴された。
香港メディアによると、4人は11日深夜に保釈された。
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