「破滅的な誤算」、英外相 中国の台湾侵攻を警告=米VOA

2022/07/01 更新: 2022/07/05

英国のリズ・トラス外相は6月30日、西側諸国はロシアのウクライナ侵攻を阻止できなかった失敗から学び、「台湾海峡の平和と安定をより一層守る必要がある」と述べた。米ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が1日伝えた。

外相は、中国側が台湾に対して軍事的挑発を繰り返し、台湾海峡を巡り緊張が高まっている現状を踏まえ、「西側諸国、特にインド太平洋地域の国は台湾の防衛能力を確保しなければならない」と指摘した。

トラス氏は、欧米各国の政府は「中国がウクライナ情勢を注視していることを知っている」と述べ、また欧米側は中露の関係強化を非常に懸念していると明らかにした。

「中国は経済的脅迫や軍事力強化を通じて、その影響力を拡大しようとしている。これはリスクを招いている。つまり、台湾侵攻など破滅的な誤算をし得るということだ」

トラス氏は同日、スペインで行われたNATO(北大西洋条約機構)首脳会合でも各国の首脳らに対し、中国政府がロシアのように「破滅的な誤算」をする可能性があると警鐘を鳴らした。

ロイター通信によると、昨年の調査で英国など少なくとも7カ国の政府が、台湾の潜水艦建造を支援する秘密プロジェクトに参加していることがわかった。

(翻訳編集・李凌)

関連特集: 国際