厳格な感染対策により、第2四半期(4~6月期)の中国経済の減速が鮮明となった。約2カ月にわたって都市封鎖した上海市の経済も急激に縮小した。
中国国家統計局は15日、今年4~6月期の国内総生産(GDP)の実質成長率が前年同期比0.4%増にとどまったと発表した。1~3月期(4.8%増)と比べて、急激に落ち込んだ。
上半期のGDPは前年同期比2.5%増。
4~6月期の上海市のGDPは前年比13.7%減。北京市は2.9%のマイナス成長。
失業率にも影響が出た。6月の16~24歳の若年層の失業率は19.5%と、5月の18.4%から悪化した。2018年に統計が始まってから、最悪の水準となった。
不動産関連の指標も悪化している。上半期の不動産開発投資は前年同期比5.4%減少した。そのうち、住宅投資は4.5%減。住宅販売面積は26.6%縮小。住宅売上高は31.8%下がった。
国家統計局は、経済の急失速の原因について「世界経済のスタグフレーションのリスクの高まり、主要国の政策引き締め、外部的な不安定さと不確実さ」「中国国内の感染拡大の影響」「需要の縮小と供給(網)の混乱」などを挙げた。
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