中国四川省の省都・成都市は1日、新型コロナウイルス対策として、同日午後6時(日本時間午後7時)からロックダウン(都市封鎖)を実施すると発表した。
成都市は約2100万人の住民と企業に対し、自宅待機や在宅勤務を命じた。飲食店には臨時の営業停止を指示し、一部の公共交通機関の運行も停止する。1日から4日にかけて全市民を対象とするPCR検査も実施する。
成都市の衛生当局によると、31日には新規感染者106人と無症状感染者51人が確認された。市内の198の地区が感染「高リスク地区」に指定された。
ロックダウン中の外出は、1家庭につき1日1回のみ許可されるという。その際、24時間以内のPCR検査陰性証明が必要となる。医療サービスを必要とする市民は、市政府の末端組織である「社区居民委員会」などの承認を受けなければならないという。
8月以来、同市では中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染者が急増した。市は30日、26日に開幕した第25回成都国際モーターショーを中止した。
半導体や自動車部品などの生産拠点である四川省は8月下旬、猛暑による電力不足に悩まされ、計画停電を行った。これより、多くの工場の稼働停止を余儀なくされた。今回の都市封鎖はすでに停滞した経済活動にさらに追い打ちをかけることになりそうだ。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。