[キャンベラ 21日 ロイター] – オーストラリアのターンブル元首相は21日、在任中に成立した外国勢力の介入を防ぐための法律について、中国の活動を暴露することが「重要な目的」だったと明かした上で、失敗に終わったとの認識を示した。
外国政府の代理人となる場合に登録を義務付ける法律が2018年に成立した。政府は中国を名指しすることは避けたが、同国との関係が悪化した。
ターンブル氏は議会で、中国共産党中央統一戦線工作部がオーストラリア国内に築いたつながりをあらわにすることが同法の「重要な目的」だったと証言した。
「オーストラリアで最も活発に政治に影響を与えようとしている国家と政党は中国だ。しかし登録されていないようだ」と述べた。また導入後に地政学的緊張が高まったと指摘した。
議会の委員会は実効性を高めるために同法を調整するかどうかを検討している。
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