USTR、遺伝子組み換え農産物制限巡りメキシコに公式協議要求

2023/03/07 更新: 2023/03/07

[シカゴ/ワシントン 6日 ロイター] – 米通商代表部(USTR)は6日、遺伝子組み換えトウモロコシなどバイオ技術を使った農産物の輸入を制限するメキシコの計画を巡り、同国へ公式な協議を要求した。

USTRはここ数カ月、遺伝子組み換えトウモロコシの輸入を禁止するメキシコの計画について、同国の当局者と非公式な協議を重ねてきたが、米国側が満足する結果は得られなかった。

公式な協議は、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)に基づく紛争解決委員会の設置を求める米国の要請へ向けた第一歩となる。最終的に協議が決着しない場合には、米国の報復関税発動につながる可能性もある。

USTRのタイ代表は声明で「メキシコの政策は何十億ドル相当の農産物貿易を妨げる脅威をもたらし、対応されなければ、気候変動と食糧安全保障の課題に取り組む上で必要な技術革新を抑え込むだろう」と指摘。「これらの問題にメキシコとともに対処する中で、われわれはこうした協議が生産的になることを期待する」と強調した。

メキシコ経済省はUSTRの要求について、「協調的な手法」で決着を求めるものだと解釈しており、協議の場ではメキシコの政策が貿易に弊害をもたらさないことを示すと表明した。

Reuters
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