米FOXニュースのキャスターであるタッカー・カールソン氏はポッドキャスト番組で、スタンフォード大学の教授が米当局の指令を受け、UFOと米兵の脳損傷の関連性について調査していたと語った。いっぽう、国防総省の報道官はこれを否定した。
カールソン氏は3月11日に放送されたポッドキャスト番組「Full Send」に出演した。外傷性脳損傷が専門のスタンフォード大学教授が彼のチームに連絡を取り、11年前に政府から依頼された調査の内容を打ち明けたというのだ。教授の名前は明かされなかった。
教授は、UFOとの接触後に外傷性脳損傷が原因で亡くなった100人以上の兵士の脳を調べてきたと主張した。さらに、この主張を裏付ける数十件の裁判事例もあるという。
カールソン氏はポッドキャストで「一部のケースでは、それら(UFO)が軍事基地に着陸した。軍人がそれらに近づくと外傷性脳損傷を受けたり、殺されたりした」と語った。そして「なぜこの手の話がニューヨークタイムズの一面に乗らないのか不思議だ」と述べた。
UFOは米国内陸部の核ミサイル基地だけではなく、原子力空母や原子力潜水艦の周辺にも出現しているため、何らかの理由から原子力に特に興味を示していると教授は考えている。
これに対し国防総省のスーザン・ゴフ報道官は軍事専門誌ミリタリー・タイムズに対して、「その話は嘘だ」と述べた。国防総省は更なる言及を避けた。
ここ数か月、UFO関連のニュースはしばしば米国社会の一大関心事となっている。中国のスパイ気球が撃墜された後に立て続けに撃墜された3つの飛行物体についても、UFOだったのではないかとの説が囁かれた。なお、米ホワイトハウスはUFOや宇宙人との関連性はないとしている。
先日発表された国家情報長官室(DNI)の未確認飛行物体に関する年次報告書でも、未確認飛行現象(UAP)の件数が過去最高を記録していることが指摘されている。 報告書では「UFOの目撃情報は引き続き報告されており、その多くは飛行禁止空域やセンシティブな空域だ」と記されている。
米国家情報長官ジョン・ラトクリフ氏は1月15日のインタビュー番組でUFO目撃情報が増えつつあるとし、国防の観点からも懸念されていると語った。
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