「助けて!」女性を暴力的に車へ押し込む異常な光景 陳情局の門前で行われた拉致か=中国

2023/04/05 更新: 2023/05/26

今月3日、女性が男2人によって、タクシーのなかへ無理やり押し込まれる様子を映した動画がSNSに投稿され、物議を醸している。

この動画の説明文には「2023年4月3日、国家信訪局陳情局)の前で常州鐘楼区の権利擁護者である姜敏敏氏の家族である徐明亜(亚)さんが拉致された。誰か警察に通報を。そして、この件に注目してほしい」と書かれている。

動画はわずか9秒という短いものである。そのなかには、拉致される女性が「救命呀!(助けて!)」と絶叫する声と、そのひどい場面を見ていた別の女性が「你們干嗎呀(あんたたち、何するの!)」と叫ぶ声が入っている。動画の詳しい背景は確認できないが、女性を暴力的に車に押し込むその光景は尋常ではない。

この動画はツイッターやYouTubeなど華人圏の中で拡散され、注目されているが、事件に関する情報は問題の動画以外まだ得られていない。

中国では、地方の問題を北京に陳情することは合法的な権利であり、民衆の陳情を受け付ける陳情局(国家信訪局)も北京にある。しかし、北京に上京して陳情局に訴える民衆が多いことは、地方政府の「失点」につながることになる。そこで地方の公安関係者は、リベートを得たい北京の当局者と結託して、地方から北京に来る陳情者の排除に努めている。

正当な権利を行使するため、わざわざ上京して陳情する民衆を不当に拘束し、それぞれの地元へ強制送還するケースが多いことは知られている。今回の動画も、その一つなのか。現時点で確証はないが、その可能性は否定できない。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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