米下院のマコール外交委員長は13日、台湾を訪問した報復として中国から制裁を受けたことは「名誉の勲章」だと主張した。
マコール氏は先週、超党派の代表団を率いて台湾を訪問し、蔡英文総統との面会で台湾軍への訓練や迅速な武器提供を支援すると表明した。
これを受けて中国外務省は、マコール氏が「中国の内政に干渉する言動をし、中国の利益を損ねている」と指摘。同氏に対して、中国にあるすべて資産凍結や、入国拒否などの制裁を科したと発表した。
マコール氏は声明の中で「誰も米国が台湾のような自由で民主的な国家を支援することを妨げることはできない。この根拠のない行動で中国共産党による露骨な攻撃が明らかになり、国際パートナーの注目をさらに集めることで、皮肉なことに米国の利益につながる」と述べた。
中国共産党は、台湾統一には武力行使も辞さない構えを見せている。中国軍は米国を訪問した蔡氏がケビン・マッカーシー下院議長と会談しことを受け、台湾周辺で3日間にわたって軍事演習を行なった。最終日の10日には、一日としては過去最多となる91機の中国軍機が確認された。
中国共産党はこれまでも同党に批判的な態度を示す高官や議員らに制裁を科してきた。
2022年8月には、台湾の独立を支持したとして、駐米台北経済文化代表処の蕭美琴代表を含む7人の台湾高官に制裁を科した。
2021年にも、米政府が新疆ウイグル自治区での人権侵害に制裁を科すと発表したことの報復措置として、中国はマルコ・ルビオ上院議員やテッド・クルーズ上院議員など複数の米議員に制裁を科した。
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