ペットを飼い主と一緒に埋葬できる場所を墓地に割り当てることを認める法案が14日、米カリフォルニア州上院で再び審議されることになった。
法案528号が成立すれば、州内の公営または民営の墓地に、亡くなったペットを飼い主と一緒に埋葬するための専用区画を設ける権利を与えることになる。ただし、両者の遺骨は別々の容器に納めなければならないとした。
法案を提出したジャッキー・アーウィン下院議員(民主党)は、ペットと一緒に埋葬されることを求める飼い主が増えていると指摘。「飼い主があの世でもペットを身近に置いて、彼らがもたらしてくれた喜びを祝い、称えたいと思うのは自然なことだ」と述べた。
法案は次に上院歳出委員会で審議される。日程は未定だ。
米国獣医師会が2023年に実施した調査によると、カリフォルニア州の住民約1600万人がペットを飼っている。
米公共ラジオ「NPR」が2017年に発表したオピニオン記事を契機に、ニューヨーク州やペンシルバニア州、バージニア州、フロリダ州では、人間とペットの共同埋葬に関する様々な法案が可決されている。
記事は「家族全体墓地」というコンセプトを強調し、ペットが家族の一員であるという認識が広まっていることを強調した。記事は、この慣習が1万4000年前までさかのぼることを指摘した。
しかし、こうした慣例は、宗教的あるいは習慣的な懸念を引き起こす可能性があるとする意見もある。
ワシントン墓地、火葬 & 葬儀協会のジュディー・ファーバーグ氏は、2009年にワシントン州で提案された同様の法案に反対する記事のなかで、「昔は人間専用であることを承知の上で、墓を購入していた。また人間と動物を一緒に供養することに抵抗感のある宗教の人もいる」と反対の意を唱えた。
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