中国 マイコプラズマ肺炎と診断された8歳児 脳幹梗塞で手術

2023/11/29 更新: 2023/11/29

中国で肺炎に罹患した男の子が脳梗塞を発症したという衝撃的な出来事が発生した。

最近、江蘇省南通市の8歳の男の子が肺炎で入院治療を受けていたが、3日後に右半身の麻痺と言語障害が見られ、頭部のMRI(磁気共鳴画像)により、脳幹梗塞と診断された。手術中には大きな血栓が除去された。

「現代快報」11月28日の報道によれば、11月1日、8歳の小宝くん(仮名)が長期にわたる咳と高熱のため、母親に連れられ南通市第一人民医院の小児科を受診した。

医師の全面的な診断の結果、マイコプラズマ感染と診断された。小宝くんの右肺下葉に肺炎があり、マイコプラズマ肺炎の感染症状が見られた。

しかし凝固試験ではDダイマー(基準値は1.0μg/mL未満)が6275ug/lと高値で、これは小宝くんの状態が単なる肺炎ではなく、高凝固状態を伴い、高塞栓が発生する可能性が高いことを示していた。

当初、小宝くんは四肢の自由な動きが可能であり、めまいや頭痛はなく、基礎疾患もなかったため、医師は肺塞栓症や下肢血栓の可能性を排除していた。

しかし、11月4日未明、小宝くんは尿を漏らし、異常が見られた。夜間勤務の看護師が彼の右目が固定し、右半身が麻痺し、話すのが困難になっているのを発見した。

頭部MRI検査の結果、脳幹と右側小脳に急性梗塞が見られ、基底動脈が閉塞していることが判明した。小宝くんは8歳で脳梗塞を発症した。

小宝くんはPICU(小児集中治療室)に移送され、マイコプラズマ肺炎と凝固亢進状態の関連が考慮され、医療チームは家族との協議の後、脳血管造影検査と血栓除去手術が行われた。

手術では大きな血栓が除去された。

中国の医師たちは、突然片側の体の動きが悪くなったり、言葉が不明瞭になったり、めまいや頭痛、顔面麻痺などの症状が現れた場合、救急治療が可能な最寄りの病院へ搬送すべきであると警告している。

関連特集: 社会問題