[コペンハーゲン 19日 ロイター] – デンマークの海運大手マースクは19日、紅海南部とアデン湾を航行予定の船舶について、この海域の船舶に対する攻撃を理由に、アフリカ南端の喜望峰を回るルートに変更すると発表した。
同社は18日時点で約20隻の船舶の航行を停止。うち半数はアデン湾の東で待機、残りはスエズ運河南側の紅海か、スエズ運河北側の地中海で待機している。
マースクは14日、同社の船舶がオマーン南部サラーラからサウジアラビアのジッダに向けて航行中にミサイルの標的となったが、乗組員と船舶の無事が報告されていると明らかにした。15日には全てのコンテナ船の紅海航行を見合わせる方針を示した。
同社は「紅海、アデン湾、スエズ運河の近い将来の通過再開に向けた解決策を打ち出すため、この地域の国際海上安全保障と輸送能力強化について共同の取り組みが進められていることを歓迎する」と表明。
「その間、航行ルートを喜望峰経由とすることで、最終的には顧客と顧客の供給網により早くより予測可能な結果を出すことできる」と述べた。
将来予定されている航行については、調整が必要かケースバイケースで判断する。
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