米ミシガン州の最高裁は27日、2024年大統領選に向けた同州の共和党予備選でトランプ前大統領の出馬を認める判断を下した。コロラド州は先週、トランプ氏の予備選出馬を認めないと決定しており、対照的な判決となった。
非営利団体「Free Speech for the People」は9月、トランプ氏が2021年の連邦議会占拠事件を扇動したと主張し、ミシガン州の予備選に立候補するのは、合衆国憲法修正第14条3項に違反するとして、トランプ氏の予備選からの除外を求めて訴訟を起こした。同憲法は米国の官僚に就いた者が暴動や反乱に関与した場合、公職に就くことができないと定めている。
これに対してミシガン州最高裁は「当裁判所が審理すべき問題ではない」として訴えを却下した。一方、トランプ大統領が「暴動」に関与したか否か、また憲法修正第14条第3項が適用されるかどうかについては触れていない。
トランプ氏は判決を受けて、SNSに「馬鹿げた憲法修正第14条の訴訟がミネソタ州最高裁によって棄却された。… このデマと戦ったすべての人に祝福を」と投稿した。
一方、コロラド州最高裁は19日、2021年の連邦議会占拠事件を扇動したとして、トランプ氏の立候補資格を認めないとする判決を下した。
コロラド州の判決をめぐり、同じく共和党候補のビベック・ラマスワミ氏は同州の予備選から撤退すると宣言した。共和党のクレイ・ヒギンズ下院議員は、各州の投票用紙から大統領候補を排除する州の投票を無効にする法案を発表するなど、同州の判決を「民主主義への攻撃」と非難している。
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