米歌手テイラー・スウィフトさんの、偽性的画像がX(旧ツイッター)上で拡散された問題について、ジャンピエール大統領報道官は26日、「憂慮すべき事態だ。議会は立法措置を講じるべき」と対策を促した。
画像は生成AI(人工知能)で作られたとみられ、米メディアによれば、画像を投稿したアカウントが停止されるまでの19時間で2700万回以上の閲覧数に上ったという。
ジャンピエール氏は記者会見で「悲しいことに、オンラインハラスメントや虐待の圧倒的なターゲットである女性と少女に悪影響を与えている。この問題に対処するために、私たちはできる限りのことをするつもりだ」と強調した。
Xも声明で「合意のないヌード画像の投稿を固く禁じており、一切容認しない。当社のチームは確認した全ての画像を積極的に削除し、投稿したアカウントに適切な措置をとっている」とする声明を発表した。
現在、非合意的なディープフェイク写真の作成や共有を禁止する法律を制定している州はわずか9州しかない。また、各プラットフォームも他人の性的な画像を同意なく投稿することを利用規約で禁じているが、削除などの対応が投稿の拡散に追いついていないのが現状だ。
ヴァージニア大学ロースクールのダニエル・シトロン教授は、CNNでのこの問題が有名人だけでなく、未成年や一般人にも影響を及ぼしている問題だとし「直ちにさらなる対策を取る必要がある」と訴えた。
専門家らも非合意のディープフェイク画像がもたらす脅威の増大に対処するため、ソーシャルメディアは情報の責任を負わないとする通信品位法230条の改正などを求めている。
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