[ドバイ/ロンドン 22日 ロイター] – イエメンの親イラン武装組織フーシ派は22日、パレスチナ自治区ガザのパレスチナ人との連帯を示すため、紅海やその他の海域で船舶に対する攻撃をエスカレートさせると表明した。攻撃に「潜水艦兵器」を導入したとしている。
フーシ派の指導者アブドルマリク・フーシ氏はテレビ演説で「紅海、アラビア海、バブアルマンデブ海峡、アデン湾での作戦をエスカレートさせており、効果が得られている」と表明。ただ、潜水艦兵器の詳細は明らかにしなかった。
フーシ派はこれに先立ち、海運会社や保険会社などに対し、イスラエルのほか、米国と英国に関連する船舶が紅海、アデン湾、アラビア海を航行することを「禁止」すると書面で通告。フーシ派が海運業界に事実上の「禁止」を通達したのはこれが初めてとなる。
英国海運貿易オペレーション(UKMTO)によると、この日はイエメンのアデンの南東約70カイリの海域で英国が所有する船舶が2発のミサイルによる攻撃を受け、火災が発生。同船はエジプトからタイに向かっていた。船体と乗組員に被害は出ていないという。
このほか、イスラエル軍は紅海沿岸の南部エイラートでロケットやミサイルの飛来を警告するサイレンが鳴り、紅海周辺で標的を迎撃したと明らかにした。
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