AIを悪用した偽ニュースに騙された投資家 暗号通貨投資の詐欺に遭う

2024/03/21 更新: 2024/03/21

「2千ドル(約30万2千円)を投資したら、すぐに利益が出始めた」

カナダのトロントに住むグルディップ・サバワルさんはある会社との取引を経て、自身の投資口座が2万6千ドル(約393万円)にまで増えたとCTVに語った。

サバワルさんはとても喜んでいた。彼は自身に利益をもたらした投資情報がカナダの有名ビジネスジャーナリストのオンライン記事によるものだった事を思い出し、そのジャーナリストが大きな利益を得たと書いていた取引プラットフォームに連絡し、その会社から推奨されたリモートアクセスソフトウェアをダウンロードした。

その後、彼の銀行口座から資金が引き出され始め、電子送金で一度に3千ドル(約45万円)、合計で9千ドル(約136万円)が引き出され、サバワルさんが読んだオンライン記事が、詐欺師がAIを用いて作成した偽ニュースであったことを悟った時、既に1万7千ドル(約257万円)を失っていた。

カナダの反詐欺センターの2023年のデータによると、カナダ人が投資詐欺で約3億1千万カナダドル(約455億9494万円)の損失を被ったことが明らかになっている。

この大部分は、インターネット上の偽ニュース記事や広告を通じて知らされた暗号通貨プラットフォームに関連している。

サイバーセキュリティ企業Datarisk Canadaの社長でクラウディオ・ポパ氏は、「有名人が暗号通貨を推奨しているのを見たら、それは詐欺かもしれない」と警告している。

他者に自分のパソコンを遠隔操作させることは、詐欺師によるアカウントの完全な支配につながるリスクがある。

サバワルさんは「あなたの投資が増えているように見えても、実際に資金を引き出し利益を得ようとすると、失われる可能性がある」と述べている。

季薇
関連特集: 北米・中南米