【特別報道】進化論の誤謬を暴くーー前書き

2024/04/01 更新: 2024/08/07

広大な宇宙で青く輝く私たちの惑星、地球。人類が生存できる唯一の天体として、その存在は銀河系において特別な意味を持っている。多種多様な動物や植物は複雑な生態系を構成し、人類とともに長い歴史を歩んできた。

しかし、人類やその他の生き物はどこからやって来たのだろうか。姿形がそれぞれ異なる種は、どのように誕生したのだろうか。古代から現代に至るまで、人々は絶えずこの命題の答えを探してきた。

産業革命真っ只中の1859年、イギリスの生物学者ダーウィンは生命の起源についての新しい主張、すなわち「進化論」を掲げた。ダーウィンは、全ての生物は共通の祖先を持っており、長い年月のなか、自然界での選択と淘汰を経て進化してきたと主張した。すなわち、無機物から有機物が生まれ、次第に植物や水生動物が誕生し、陸地に適応したものが両生類や爬虫類になり、やがて哺乳類が誕生し、人類が生まれた、という仮説だ。

この仮説は現在も多くの教科書で、生物の誕生に関する「権威的」な説明として引用され、教育の基本として権威付けされてきた。

進化論が提起されてから160年以上が過ぎた。その間、多くの科学者は進化論を検証するための実験をし、その裏付けとなる証拠を探し求めてきた。しかし、これまでの古生物学や考古学、分子生物学などの研究により、進化論の確からしさに関する疑問は深まるばかりだ。

生物の身体構造から微小な器官、タンパク質を構成する分子構造から細胞内の遺伝子に至るまで、進化論は未だ納得のいく解釈をすることができない。近縁種同士の変異は科学的に認められているが、そのような変異は進化論が提唱する「一つの種が別の種へと進化する」というものとは大きくかけ離れている。

これまでの研究で得られた科学的事実と論理的な検証から、進化論に対して少なくとも13の疑問が投げかけられている。例えば、進化論が自然の法則と矛盾していること、退化していると考えられる構造も、実は有効であったこと、残酷な生存競争よりも、異なる種の間で共生と協力が見られること、遺伝子の動向は進化論とは逆行していること、などが挙げられる。なお、進化論は検証を経ていない仮説であるということは、ダーウイン自身も認めている。

人間は物質的な身体と、精神的な側面を併せ持つ生命体だ。身体には筋肉や骨格、手足といった目に見える構造があり、精神には思考や感情、性格、道徳などが含まれる。数多くの研究から、人間の精神は実在するものであり、時々刻々と身体に影響を及ぼしていることが実証されている。

さらに、多くの臨死体験や輪廻転生に関する最新の研究から、人間の意識(魂)は肉体の死後にもなお、独立して存在することが証明されている。このことからも分かる通り、人間にとって精神的側面こそより本質的な存在と言えよう。そのため、生命の本質に迫るためには、「魂」についても真摯に考察しなければならない。

今日の社会は人類史上かつてない繁栄を謳歌しているが、その背後にあるのは環境汚染や凶悪犯罪、文化の退廃、政治の腐敗だ。道徳的水準が低下するなか、これらの問題は、いよいよ深刻さを増している。精神性を無視した唯物的な進化論は、人類文明の堕落を秘密裏に推進してきた。その悪影響についても、本シリーズで解き明かしていく。

世界の各民族には各々の創造神話があり、人々は神が人間と万物を創造したと信じてきた。歴史上の名だたる科学者も皆、神の存在を信じていた。しかし、進化論が「科学」として受け入れられると、人間と神との関係を無関係化する道具として利用され、結果的に人間の道徳性を低下させることにつながった。すなわち、進化論は人類の伝統と文化を破壊する悪となったのだ。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、中国では数え切れないほどの人命が失われ、世界各地ではおよそ700万人の命が奪われた。ウイルスの猛威に直面して、人々は現代文明の脆弱性に気付くこととなった。人類文明は今、大きな転換点に差し掛かっている。

「私たちはどこから来て、どこに向かうのか」。この究極の問いを解き明かすために、私たちは認識の中にある誤謬を見つけ、間違った観念を修正し、失われた道徳と伝統を取りもどさなければならない。そうして初めて、私たちは人類の起源に関する真実に触れることができるだろう。人類文明が再び正しい道のりを歩めるよう、人類の起源を解き明かし、私たち自身の存在意義を理解しなければならない。

『進化論の誤謬を暴く』シリーズでは、実証的な科学的研究、とりわけ最新の科学的証拠をもとに、なぜ進化論が誤りであるのかを詳述していく。さらに、進化論の仮説が現代社会や現代文明に対して与える悪影響についても論じる。

章立ては以下の通り:

第1章 進化論は証明されていない仮説である
第2章 進化論に関するよくある誤謬を正す
第3章 分子生物学が進化論を否定する
第4章 進化論が触れない精神の世界
第5章 臨死体験と転生が明かす生命の本質
第6章 進化論は科学の発展を惑わせる
第7章 進化論は人間の道徳と倫理を腐敗させる
第8章 進化論の本質は神と宇宙に反する
第9章 人類の起源に関する究極の回答

『進化論の誤謬を暴く』製作チーム

2023年6月21日

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