FBIのクリストファー・レイ局長はアメリカが直面している「深刻な脅威」についてFBIの予算増額の必要性を強調した。レイ局長は特に中国共産党の行動が国際安全に与える影響が大きいと訴えている。
4月11日、アメリカ連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ局長は、公聴会でアメリカが公共の安全及び国家安全に「深刻な脅威」に直面していると警告した。これに対応するため、FBIの予算の拡大が必要だと訴えた。
レイ局長は、「外国によるテロリズムの脅威が増大しており、昨年10月7日からは特に悪化している。フェンタニルなどの危険ドラッグが氾濫し、サイバーハッカーたちは重要インフラを標的にしている。中国共産党は我々のデジタルの秘密や貴重な情報を公然と盗んでいる」と述べた。
またレイ局長は、「中国共産党は、政府の力を利用して、法の支配に基づく世界の安全と経済を脅かしている」と述べ、アメリカ国内でハマスがイスラエルに対して行った攻撃を模倣しようとするテロリストの存在にも触れた。これらの攻撃は最近ISISがロシアのコンサートホールで行った攻撃と似ている可能性があるという。
レイ局長は外国情報監視法(FISA)の第702条の更新を議会に強く求め、この条項が更新されれば、アメリカは海外の市民を監視することが可能になると強調した。彼はこの法律がアメリカが外国の敵に対抗するための不可欠なツールであると述べた。
この法案の有効期限は4月19日に迫っており、議会での可決がなされるかどうかはまだ明らかではない。
レイ局長は、FBIがセキュリティの脅威に効果的に対応するためには、財政的な支援が極めて重要だと述べ、予算削減がFBIだけでなく、州や地方の法執行機関との協力にも悪影響を与えると警告した。
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