木原稔防衛相は28日の会見で、北朝鮮が弾道ミサイル技術を使用して衛星打ち上げを試みたことについて、日米韓の3カ国が「緊密な情報共有」を行なったと発表した。ミサイルは発射後数分で黄海上空で消失し、宇宙空間への物体の投入は確認されなかった。日米韓は昨年末、北朝鮮が撃つ弾道ミサイルの探知情報の即時共有を始めたと発表している。
北朝鮮は27日の22時43分に北西部沿岸の東倉里地区から南方向に向けて弾道ミサイルを発射した。沖縄上空を通過する可能性があったため、Jアラートを用いて避難を呼びかけたが、後に解除された。
木原氏は、北朝鮮の行為は安全保障理事会決議に違反するものであり、「国際社会にとっての深刻な挑戦」であると非難した。会見では、弾道ミサイルを迎撃可能なミサイルシステム「PAC-3」を昨年5月から沖縄本島や宮古島、石垣島、与那国島に展開していると説明した。
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