災いを象徴する「共産主義受難者記念碑」が完成=米国

2024/06/05 更新: 2024/06/05

今月2日、「六四天安門事件」35年周年を記念して、在米彫刻家の陳維明氏によるもう一つの傑作「共産主義受難者記念碑」の落成式が「自由彫刻パーク(Liberty Sculpture Park)/米カリフォルニア州」で行われた。

「自由彫刻パーク(米カリフォルニア州)」で行われた「共産主義受難者記念碑」の落成式の様子、2024年6月2日(NTD新唐人テレビより)
 

NTD新唐人テレビの取材に応じた陳維明氏によると、「法輪功(学習者)、チベット人、新疆ウイグル人、そして中国本土の民主と自由を愛する人たちなど、この記念碑は世界中の最も主要な共産党政権下で受難し、非正常な死を遂げた1億人以上の人々を代表するものだ」という。

NTD新唐人テレビの取材に応じる「共産主義受難者記念碑」を製作した在米彫刻家の陳維明氏(NTD新唐人テレビより)
 

この記念碑の上部は共産党政権を象徴する鎌と斧のマーク、下部は共産主義の支配下で苦しめられ、命を落とした人々を表す1500以上の頭蓋骨と人の顔の彫刻の山から成る。

積み上げられた白骨の山のなかからは、そこから這い出して有刺鉄線を素手で掴み、自由へ向かって逃げ出そうとする男性の彫刻もあった。その男性の原型となったのが「中国共産党による迫害から生き残びた馮国将さん」だと陳氏は紹介した。

「共産主義受難者記念碑」の一部、積み上げられた白骨の山のなかから逃げ出そうとする男性(NTD新唐人テレビより)

 

今年で93歳になる馮国将さんは若い時に中国共産党を批判したため迫害され、かつて3回も刑務所に入れられ、無期懲役や死刑判決まで受けていた。何度も脱獄を経験するなどして、九死に一生を得て生き残り、1995年に米国の政治庇護を受けて米国へ渡った。

NTDの取材に対し、馮さんは「この記念碑は8千万もの中国人民を殺した中国共産党の邪悪さを示すものだ。世界中の人々は中国人民と団結して、(中国)共産党を打倒すべきだ」と呼び掛けた。

NTD新唐人テレビの取材に応じる馮国将さん(NTD新唐人テレビより)
 

この日は、米国在住の中国人民主活動家・魏京生氏ら数百人もこの落成式に参加した。

「共産主義受難者記念碑」は多い時で30人のボランティアが協力して約1年かけて完成した大作である。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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