台湾の台北市内を流れる淡水河の河口に小型船が進入した事件で、台湾当局は船を操縦していた中国本土出身の男を逮捕した。中央社などによると、男は、中国で反政府的言論を投稿したところを通報され、拘束を恐れて密航したと主張している。
事件現場は総統府などに近い重点防御区域であるため、台湾当局は詳しい動機について調べを進めている。
報道によると、台湾当局は9日午前9時頃、レーダーによって不審船を発見し、沿岸警備隊に通報した。その後、不審船はフェリーターミナル付近で他の船と接触事故を起こし、出動要請を受けた警備隊が拿捕した。
調べに対し、男は200キロメートル離れた福建省の漁港から小型船に乗り、淡水河を目指して航行したと供述。「中華民国に投降したい」などと申し出ているという。
中国本土に関連する事務を取り扱う台湾の大陸委員会は、本件事案について詳細を把握していると発表した。
台湾当局は「台湾地区及び大陸地区人民関係条例」及び「入出国及び移民法」違反の疑いがあるとして、男の身柄を検察に引き渡した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。