経済が悪化の一途をたどる中国では、賃金未払いのニュースがまるで雨後の筍のようにあちこちで聞かれるようになっている。
今月14日、江西省の省都・南昌市にある公立学校の教師たちが給料の支払いを求めて抗議した。
当時の様子を捉えたSNS投稿動画には、校内で大勢の生徒が見守る中、抗議用の横断幕や「給料を払え(討薪)」と書かれたプラカードを掲げた教師たちの姿があった。
動画撮影者によると、撮影場所は「南昌師範学院の付属中学校」で、この学校は省教育庁直属の重点的な公立学校である。
(2024年6月14日、「給料の支払い」を求めて抗議する南昌師範学院の付属中学校所属の教師たち)
いまでは民間企業のみならず、地方政府機関であっても職員が未払い賃金の支払いを求めて抗議するニュースが後を絶たない。
最近では江蘇省鎮江市の税務部門や河北省の公的組織「城管(都市管理役人)」河南省濮陽市のラジオ・テレビ局の職員までも給料未払いになっている。
中国メディアが取り上げた事例では、今年2月、河南省開封市にある小学校(「開封市祥符区楽学求実小学」)で半年も給料をもらっていない教師たちが抗議で授業を放棄した。そのため、生徒は教室でテレビを見ることしかできず、学校食堂からの食事も出ていないという。
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