中国の李強首相がオーストラリアを訪問中の17日、抗議活動を行っていた一部の法輪功学習者が親中国共産党(中共)のグループから襲撃されたことがわかった。
李強の歓迎式典が行われたこの日、首都キャンベラの議会議事堂周辺で、オーストラリア国内の多くの団体が抗議活動を行った。議事堂前の芝生は親共・反中共陣営対峙の戦場となった。中国共産党の迫害を受けている多くの団体が抗議活動を行うなか、親中共グループの「歓迎隊」は拡声器を使って、抗議側のスピーチの声を意図的にかき消そうとする。
両陣営の間では時折怒号が飛び交い、現地警察が抗議陣営のチベット人を逮捕したことで、現場では一度騒ぎにもなった。
抗議現場では法輪功学習者のグループによる平和的な抗議も行われた。1列目の学習者たちは大きな横断幕を広げ、後ろにいる学習者たちは静かに煉功をする。
平和的な抗議を行う法輪功学習者に対し、叩いたり、暴力的に横断幕を奪おうする華人の中年女性のほか、中共の旗や棒などで学習者の身体を殴打する親共の男性もいた。
(抗議現場の様子)
NTD新唐人テレビの取材に応じた法輪功学習者ウィリアムさんによると、「6時半ごろ、私たちが道端に立って横断幕を広げている時、突然背後から突き飛ばされた。私はその勢いで道路に出てしまい、危うく転びそうになった。すると、その人は中国共産党の赤い旗をもって、今度は私の頭を思いっきり殴った。1度だけでは飽き足らず、再度襲撃しようとしていたので、私は彼の手から旗を奪ったが、それでも、彼は引き続き私を殴ろうとしていた」と話した。
長い棒で殴られたと訴える別の法輪功学習者のグローリアさんは、襲撃者は「グレーの服を着た男だ」と事件を振り返った。
襲撃を受けた法輪功学習者はその日のうちに現地警察に通報をし、写真や動画などの証拠も合わせて提出した。
この件に対し、オーストラリア法輪大法仏学会の趙会長は、「私たちがここにいるのは、中国や華人に反対しているというのではありません。中国共産党に対し、法輪功に対する迫害を停止することを求めるためです。私たちは中国共産党は中国や中国人を代表していないと信じています」と述べた。
NTD新唐人テレビの取材に応じたエリック氏は「親中共の人たちは往々にして挑発やチンピラのような手段を好み、そのうえ暴力的だ。彼らの主人である共産党と全く同じスタイルだ」と嘆いた。
エリック氏は昨年、中国からオーストラリアに亡命した中国公安部政治保衛局の元警官であり、先月13日付放送の豪メディアABCの調査報道番組「Four Corners」で中共がどのようにして海外の異見者を追い詰めているのかの内幕について暴露したばかりだ。
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