中共シンクタンクの副主任が海外メディアでプロパガンダを垂れ流す

2024/08/16 更新: 2024/08/16

中国共産党(中共)のシンクタンク・グローバル化研究センターの副主任である高志凱氏が最近、カタール国営衛星放送メディア、アルジャジーラの単独インタビューに応じた動画がネット上で話題になっている。

8月10日、アルジャジーラのメヘディ・ハッサン氏が、高志凱氏にインタビューを行い、台湾、新疆、チベット、中共の独裁、秦剛氏を含む中共官僚の失踪などについて議論した。司会者は事実を突きつけたが、高志凱氏の弁明は、筋が通らないものだった。

例えば、中国の市民が言論の自由を持っていないと指摘された際、高志凱氏は「政府を批判することは可能だが、それは肯定的であり、建設的な提案である場合に限る」と主張した。これに対して、司会のメヘディ・ハッサン氏は「それはあなたの哲学的な考えか?」と問いかけた。

高志凱氏の弁明に対して、複数の専門家が中共の悪質な実態が浮き彫りになったと述べている。

中国国内のネット上の発言やコンテンツを他言語に翻訳して世界に広める「大翻訳運動」の参加者であるウィニー氏は高志凱氏が『709弁護士一斉拘束』について全く正面から答えようとしていないと述べている。『709弁護士一斉拘束』とは、中国で合法的に市民の法的権利を守ろうとした人権派の弁護士たちが、国家政権の転覆を扇動したとの名目で、2015年7月9日に一斉に拘束されたことを言う。

また台湾中央大学の副教授、曾建元氏は「高志凱氏の言動は、中共の公式的立場と態度を如実に示しており、その態度には傲慢さと自己中心的な面がうかがえる。彼の振る舞いを通じて、中共政権の悪質さが生々しく体現され、それが世界中の目に晒されている」と述べた。

これを見たネットユーザーからは、「バレバレだ」「もし自分が彼(高志凱)だったら、穴を掘って身を隠したい気分だろう」「理屈が通らなくても、無理にでも言い訳しないと、帰国できないのでは」など厳しい意見が浴びせられている。あるユーザーは国内のファイアウォールのために完全な動画が見られないと言い、「VPNの購入方法を教えてほしい」と尋ねていた。

ウィニー氏は「実際に、中国本土では数年前から多くの人が目覚めていて、普段は発言を控えている。なぜなら、発言すれば最低でもアカウントが凍結され、警察に取り調べを受けることさえもあるからだ」と語っている。

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