アメリカの次期大統領ドナルド・トランプ氏が指名したアメリカ麻薬取締局(DEA)長官候補のチャド・クロニスター氏が3日、指名から辞退することを発表した。クロニスター氏は、この重要な責務の重要性が明らかになる中で、自身がまだ達成すべき地元での責任があると感じ、辞退を選択したと述べている。
フロリダ州ヒルズボロ郡の保安官であるクロニスター氏は、3日にソーシャルメディアXに「@realDonaldTrump次期大統領から麻薬取締局局長に指名されたことは生涯の栄誉でした」と投稿した。
「過去数日間、この重要な責務の重要性が徐々に明らかになる中で、私は敬意を表しつつ辞退することに決めました」
クロニスター氏は、「ヒルズボロ郡の市民のためにまだやるべき仕事があり、私が約束した新しい施策もたくさんある。この指名に心から感謝し、多くのアメリカ国民の支持に感謝しつつ、引き続きヒルズボロ郡の保安官を務めることを楽しみにしている」と述べた。
指名を受けた直後、クロニスター氏の業務記録は保守派から厳しい精査を受けた。特に新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックのピーク時の業務記録が注目され、厳格なロックダウン命令を執行し、教会内で業務を行った牧師を逮捕する命令を出したことが問題視された。
多くの保守派は、トランプ氏がクロニスター氏を指名することに反対した。ケンタッキー州の共和党のトーマス・マッシー氏やテキサス州の連邦下院議員のチップ・ロイ氏もその一員だ。
これらの保守派は、クロニスター氏のパンデミック期間中の行動が、彼は真の共和党員でもトランプ氏の忠実な支持者でもないことを示していると考えている。
逮捕された牧師ロナルド・ハワード=ブラウン氏は、後にクロニスター氏との友好関係を回復し、トランプ氏によるこの保安官の指名を支持していると述べていた。
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