トランプ氏の当選 1月6日に正式認定へ

2025/01/06 更新: 2025/01/06

アメリカ議会は2025年1月6日、合同会議を開き、トランプ次期大統領の2024年大統領選勝利を正式に認定する。これはトランプ氏が次期最高司令官に就任するための最終的な儀式的手続きである。

上院議長を務めるカマラ・ハリス副大統領が、この合同会議で認定を進行し、大統領選の勝者として対立候補だったトランプ氏を宣言する予定だ。

今年の認定手続きは、概ね平穏で形式的なものになると見られている。ハリス氏も、自身の役割を儀礼的なものとして扱う意向を示しており、議会の民主党議員たちも既にトランプ氏の勝利を受け入れる姿勢を明らかにしている。

しかし、両党の議員にとって、4年前の出来事が思い起こされることは避けられない。

2021年1月6日の議事堂事件

2021年1月6日、2020年大統領選の結果認定中に、トランプ支持者が連邦議会議事堂に侵入した。この事件により認定手続きは一時中断し、一部の共和党議員による選挙人票の異議申し立ても頓挫した。

事件後、共和党のミッチ・マコーネル上院院内総務やケビン・マッカーシー下院院内総務らはトランプ氏と距離を置き、民主党と共に彼を事件の責任者と非難した。下院は迅速にトランプ氏に対する2度目の弾劾決議案を可決したが、上院で否決された。当時、多くの評論家はトランプ氏の政治的人生が終わったと考えていた。

しかし、4年後のトランプ氏の再選認定は、トランプ氏が成し遂げた政治的復活の大きさを象徴するものになるだろう。

認定手続きの流れ

合同会議は米東部標準時午後1時に下院議場で開始される。

法律に基づき、各州の正式な選挙人票は大きなマホガニー製の箱に入れられ、議場に運ばれる。その後、ハリス氏が封印された選挙人票を開封し、議会の担当者に手渡してアルファベット順に読み上げる。

読み上げられる間、議員は異議を申し立てることが可能だ。ただし、その異議には下院議員1名と上院議員1名の署名が必要だ。異議が提出されると、両院がそれぞれ2時間の討論を行い、その後再び合同会議で議論の結論を報告する。

21世紀において、こうした異議申し立ては比較的頻繁に見られた。2001年、2005年、2017年、そして2021年の選挙認定時にも異議が提出された。今年、民主党議員はトランプ氏の勝利認定に対して異議は出さない意向を示している。

1月6日は、かつては比較的穏やかな政治的日常の一日と見なされていたが、この4年間で文化的な論争の象徴となっている。

2021年1月6日、トランプ氏はエリプスでの演説で2020年選挙が「不正に汚された」と主張し、支持者に対し「平和的かつ愛国的に」議会へ抗議に向かうよう呼びかけた。また、当時のペンス副大統領に対し、主要激戦州の選挙人票に異議を唱えるよう促した。

しかし、議会に到着した群衆の中には議事堂に侵入する者が現れた。一部は正面玄関から入場したが、少数は窓を割って侵入した。最終的に、トランプ氏が支持者に退去を呼びかけたことで議事堂は清掃され、被害があったものの、認定手続きは異議なく再開された。

批判者は、この事件を「アメリカ政府に対する反乱の試み」と位置づけた。一方、トランプ氏支持者は事件に関する説明が歪曲されていると主張し、トランプ氏が侵入の終息を促したことや、2021年1月20日に平和的に退任した事実を強調している。

 

エポックタイムズ記者。主に議会に関する報道を担当。
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