最近、中国共産党(中共)は軍事開発の成果を頻繁に誇示し、小粉紅(若い世代の未熟な共産主義者・民族主義者)からの注目を集めている。こうした中、中国の軍需産業界の元重鎮である趙傑さんが、軍需産業の虚栄を暴露した。
中共は最近、ステルス戦闘機J-35Aを世界一と主張するなど、軍事開発の成果を大々的に誇示しているが、実際には、軍需企業は長年にわたり汚職や内部抗争に悩まされ、腐敗や技術的な欠陥が存在することが明らかになっている。
趙傑さんは、13年間にわたり軍事製品の製造に直接関与した経験をもとに、中国国内の軍需産業が技術盗用や兵器の闇市場取引に依存し、技術革新が限られている現状を明らかにした。
中国の軍需産業界の元重鎮趙傑氏は次のように述べた。
「なぜ私は中国の現状をソ連と比較するのか。それは、両国は独裁的な体制であり、本来民生に使われるべき資金が軍事に集中している。技術の盗用や部分的な革新によって製造されたものは華やかに見えても、あてにはならない」
趙傑さんは、軍需産業のいわゆる発展は、ソ連やウクライナからの模倣品や闇市場からの兵器購入によって成り立っていると述べた。
特に、中国河南省の洛陽などの軍需地域で賄賂を通じて契約を獲得したり、予算が横領されたり、研究開発資金が削減されたりなどの不正行為が常態化していることが、資金不足と品質低下といった問題を引き起こしているという。
「指導者らは金銭欲と虚栄心が強く、重要な課題に対して長い時間をかけて克服していくことができず、すぐにどう盗用するかと考えるのだ」と趙傑さんは述べている。
趙傑さんは、軍需産業の虚栄を批判し、それは空気で満たされた風船のようで、見た目は大きく強そうでも、一本の針で簡単に破裂するものだと表現している。そのうえで、中共は自滅するとし、国際社会に制裁を強化し、軍需産業における重要な技術や原材料の供給を断つよう呼びかけた。
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