JR東日本と首都圏の私鉄各社は、3月1日より無記名式のSuica・PASMOの販売を再開すると発表した。これらのカードは2023年6月以降、半導体不足によるICチップの調達難から新規発行が停止されていたが、記名式カードは昨年9月に販売を再開していた。
無記名式カードは個人情報の登録が不要で手軽に購入できるメリットがあるが、紛失時の再発行ができないため注意が必要。
さらに、訪日観光客向けの「モバイルSuica」も新たに導入される。JR東日本は3月6日より、英語版アプリ「ウェルカムスイカモバイル」を提供開始。入国前後のアプリ操作のみでSuicaの発行やチャージが可能となり、個人情報の入力や会員登録は不要。IC対応の全国の鉄道・バス・店舗で利用でき、新幹線もSuicaのチャージ残額のみで乗車可能となる。
訪日客増加で窓口に長蛇の列、Suicaのオンライン化で混雑緩和へ
円安を背景に訪日観光客が増え、切符を求める客が「みどりの窓口」に殺到し、長蛇の列が発生。利用者からは混雑への不満の声が上がっている。
今回の「モバイルSuica」導入により、Suicaの発行から乗車までオンラインで完結できるようになり、窓口の混雑緩和が期待される。訪日客の利便性向上だけでなく、駅業務の効率化にもつながりそうだ。
今回の取り組みにより、公共交通の利便性が向上し、訪日観光客のスムーズな移動が可能になった。観光客の集中による混雑緩和にもつながり、オーバーツーリズムの解消に寄与すると期待される。
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