米軍が15年の歳月をかけて準備した「ミッドナイトハンマー作戦」がついに成功を収めた。バンカーバスターGBU-57を使用してイランフォルドゥの地下核施設を破壊し、米政府やメディアもその成果を認めた。
6月26日、アメリカ参謀本部議長カイン将軍が「ミッドナイトハンマー」作戦の驚くべき内幕を明らかにした。計画は15年にわたり策定されており、歴代3人の大統領が継続して推進してきたものである。ヘグセス国防長官も、「これは歴史的な成功を収めた作戦だ」と断言した。
決定的な証拠がついに浮上し、核施設の破壊を疑問視していたCNNの司会者が番組内で「成功した」としぶしぶ認め、これまでの報道姿勢を改める兆しを見せた。
トランプ政権はここ数日、「作戦が目標に届かなかった」というフェイクニュースと闘いを続け、大統領、国防長官、国務長官が揃って「ミッドナイトハンマー」作戦の正当性と成果を強く主張してきた。
6月26日(木)には、危険な任務に挑んだ兵士たちの名誉を称えるため、特別記者会見も開催した。世間の多くは、この記者会見を半ば冷ややかな目で見守っていた。トランプ大統領がどのような発言をしようとも、状況を覆すのは不可能だと見なしていたからだ。イランが自ら認めない限り、真実を証明する術はないと考えていた。
その直前、イランの最高指導者ハメネイ師がSNSと動画を通じて発信を行い、ニューヨーク・タイムズやCNNに有利な情報を提供した。ハメネイ師は、イラン軍がイスラエルの多層防衛を突破したと主張し、アメリカ大統領は成果を誇張し、政治的演出に過ぎないと非難した。加えて、イランに敵対する者には大きな代償を負わせると警告を発した。親中共系メディアは、この発言を引用し、「アメリカに痛烈な打撃を与えた」と報じた。
だが、すべてを一変させたのはアメリカ統合参謀本部議長カイン将軍の発表である。彼は、「ミッドナイトハンマー」作戦は3代の大統領政権下で練られ、15年にわたって綿密に準備されたものであると説明した。
15年に及ぶ準備と兵器開発の舞台裏
物語の起点は、アメリカ国防脅威削減局(DTRA)にある。この機関は、地下深部の軍事施設に関する研究で世界的な権威を誇っており、旧ソ連や中国のミサイルサイロ、各国首脳の避難施設などを対象としてきた。
2009年、DTRAのある職員が機密情報を見せられた。その職員はすぐに1人の専門家を伴い調査を始めた。
彼らはイランの山中で極秘建設が進行している現場を確認し、早期に、その施設がイランのウラン濃縮計画の中枢である遠心分離機の拠点であると断定した。地質構造、通気口、配線、搬送レール、廃棄物経路に至るまで、細部にわたる観測と記録を日々重ねた。
やがて、米軍が保有する兵器では、そのような深さにある目標を破壊できないという現実が明らかになった。
そこで彼らは、標的研究と並行して兵器開発を進めた。こうして誕生したのが、現在も世界で最も重い非核爆弾GBU-57、いわゆるバンカーバスターである。その爆弾は数十メートルのコンクリートをも貫通し、核心部に到達する。フォルドゥのような超深層施設でも破壊できるものだった。
開発は困難を極め、実験失敗のたびに試作と再検証を繰り返し、必要であれば模擬施設を構築して実地試験を行った。長年にわたる試行錯誤の末、兵器は完成に至った。
この15年間、関係者は厳しい任務を黙々と遂行してきた。DTRAの2人の工兵将校は、家族にも真実を明かさず、毎日「仕事が忙しい」と言い続けた。
そしてついに、2025年6月、ホワイトハウスから攻撃準備の命令が届いた。作戦名は「ミッドナイトハンマー」である。
フォルドゥ核施設攻撃の詳細と成果
記者会見でカイン将軍は、地下目標への攻撃映像を短く公開した上で、次のように説明した。「各兵器にはそれぞれ固有の目標、角度、到達経路、進入方向、信管設定がある。信管の遅延を調整すれば、爆弾はより深く貫通できる。」
この攻撃では、15年分の分析に基づき、米国防総省がフォルドゥ施設の要件に応じた攻撃を設計した。標的は2つの換気口であり、バンカーバスターを施設深部に導くために選定された。
イラン側は縦坑をコンクリートで封鎖し、防御を試みた。しかし作戦立案者はこの対策を見越しており、1発目の爆弾で封鎖を破壊し、縦坑を露出させた。
続く4発の爆弾がメイン換気口を直撃し、秒速1千フィート以上の速度で落下して目標内で爆発した。
カイン将軍は、作戦遂行後にDTRAの2人と会話し、そのうちの1人が「この作戦の一員であったことを誇りに思う。今でも信じられないほどだ」と語ったことを明かした。
将軍は、3万ポンドのバンカーバスターが計画通りに作動し、爆発したことを強調した。また、「統合部隊には作戦の自己評価を行う任務がない。それは制度上、情報機関の役割である」と述べた。
実際、アメリカCIAおよびイスラエル・モサドは、この2日間で「作戦は極めて大きな成功をおさめた」と報告した。
CNNも評価を改めた
カイン将軍の発言により、「目標に届かなかった」と主張していたCNNも評価を改めた。番組では分析官が、「フォルドゥの3本の換気口は正確に破壊された」「2万台の遠心分離機は全滅し、稼働不能となった。おそらく永遠に復旧できない」と語った。
2人の司会者も分析官と同様に、「作戦は完璧に実行され、明確な成果を上げた」と認めざるを得なかった。
こうして、ホワイトハウスと主要メディアとの論争には決着がついた。ニューヨーク・タイムズとCNN、そしてアメリカ政府のどちらが正しかったかは、今や明白であった。

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